令和2年度 復旧治山事業第21号工事のご紹介

こんにちは!
今回は、北信地域振興局様ご発注の「令和2年度 復旧治山事業第21号工事」について、その概要や内容をお伝えします。
この工事は、令和元年台風19号による大雨被害を受けた下高井郡山ノ内町 横湯川(柄沢)で実施されました。
被害箇所の復旧を目的とし、安全性と景観の回復に取り組んだ重要な工事です。

工事の概要

  • 工事名:令和2年度 復旧治山事業第21号工事
  • 発注者:北信地域振興局
  • 箇所名:下高井郡山ノ内町 字 横湯川(柄沢)

主な施工内容

  1. 山腹工:0.07ha
  2. 法枠工:663㎡
  3. 鉄筋挿入工:104本

工事の背景

令和元年台風19号の影響で、山ノ内町 横湯川付近では大規模な斜面崩壊が発生しました。
この崩壊により、斜面上部を横断する渋温泉への引湯管が被害を受け、地域住民や観光地への影響が懸念されました。
本工事は、崩壊箇所の復旧を図るとともに、斜面の安全性を確保し、今後の災害リスクを軽減する目的で行われました。

工事内容

本工事では以下の作業を実施しました。

  1. 吹付法枠工
    崩壊した斜面に法枠を設置し、吹付工法を用いて斜面を安定化させました。
    法枠の面積は663㎡にも及びます。
  2. 鉄筋挿入工
    崩壊箇所を支えるため、斜面に鉄筋を挿入しました。
    合計104本の鉄筋が設置され、斜面の強度を確保しています。
  3. 植生基材吹付工
    復旧後の斜面に植生基材を吹き付け、自然環境の回復を促進しました。
    緑化により景観を回復し、斜面の侵食防止にも寄与しています。
  4. 斜面下部水平排水工
    斜面の安定を維持するため、水平排水工を設置しました。
    これにより、地下水を適切に排出し、斜面崩壊のリスクを低減しました。
  5. 単管手すりの設置
    工事完了後、安全対策として斜面上部に単管手すりを設置しました。
    これにより、現場の転落リスクが大幅に軽減されました。

工事の意義

本工事により、被災地の安全性が大きく向上しました。
渋温泉への引湯管の保護も確保され、観光地としての機能が維持されることは地域経済にとっても重要です。
また、植生基材の吹付けにより、環境面への配慮も徹底されました。
これらの取り組みは、地域住民の安心と暮らしを支える基盤となります。

今後もこのような災害復旧工事を通じて、地域社会の安全と環境保全に貢献していきます。
台風被害からの復旧をきっかけに、より強靭で持続可能なインフラを目指したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!