令和5年度 国補都市構造再編集中支援事業 東原西軽井沢線 地質調査業務委託

概要

【地質調査】

発注者: 御代田町
件 名:令和5年度 国補都市構造再編集中支援事業 東原西軽井沢線 地質調査業務委託
箇所名:町道 東原西軽井沢線 北佐久郡御代田町西軽井沢 山ノ神

内容

道路改築が進められる町道東原西軽井沢線において、今後の設計・施工に必要となる地盤情報を収集するためボーリングを主体とした地質調査を実施し、地質断面図を作成して報告書を取りまとめました。本業務で実施した調査は、ボーリング3本(ΣL=60m)、標準貫入試験(60回)、孔内水平載荷試験(4回)です。

業務地一帯は、浅間火山から噴出した軽石流堆積物が広く分布する地域にあたります。近傍を流れる河川沿いは両岸が高さ10m前後の切り立った急崖をなし、谷底が平坦でやや幅広な特徴のある「田切地形」が形成されています。

ボーリング調査で確認した軽石流堆積物は、写真のように見掛けがしっかりしている(直壁に近い急崖を形成している)わりには、土の締まりを表す指標の1つであるN値が低めに測定される特徴がみられました。

孔内水平載荷試験で得られる変形径数(E値)は、N値との間に良好な相関があることが知られています。軽石流堆積物は、N値から推定される数値に比べるとやや大きめのE値が測定されており、必ずしも一般的な相関が当てはまらない場合があることが分かりました。

本業務を経験し、自然が持つ奥深さの一端に触れられた気がしました。